よくわからん
- 本体容器内の開口部に設ける(ホースへの入口に設ける)。
- 網目の最大径は、ノズル最小径の3/4以下
- 網目の合計面積は、ノズル開口部最小断面積の30倍以上
つまりどういうこと?イラストで説明して?
Geminiの回答
化学泡消火器の「濾過網(ろかもう)」に関する規格、つまり「どういうこと?」という疑問ですね。
この省令は、消火器がいざという時に絶対に詰まらず、かつ十分な勢いで消火剤を放射できるようにするための、非常に重要なパズルのような決まり事です。
言葉だけではイメージしづらい部分を、4つのステップ(イラスト)で順番に解説します。
ステップ1:全体像と「濾過網」の役割
まず、化学泡消火器の基本的な仕組みと、どこに濾過網があるのかを確認しましょう。
化学泡消火器は、本体容器の中で2つの薬品(A液とB液)が混ざり、化学反応で大量の「泡」と「ガス」を発生させる仕組みです。その圧力で、泡をホースの先にあるノズルから勢いよく放射します(イラスト0)。

「濾過網」は、この泡が作られる容器の中から、ホースへと出ていく「出発点」に設けられています。
その役割は、
- 反応しきれなかった薬品の塊
- 容器内のサビやゴミ
などの「異物」をキャッチし、ホースやノズルが詰まるのを防ぐことです。
ステップ2:決まりその(1) 濾過網の「場所」
省令には「本体容器内の開口部に設ける(ホースへの入口に設ける)」とあります。これを拡大したのが次のイラストです。

イラスト1の拡大図を見てください。発生した泡が、容器からサイフォン管(吸い上げパイプ)を通ってホースへ向かう、まさにその入口(開口部)に、金網(濾過網)がしっかりと取り付けられています。
ここで、大きな異物をブロックし、ホースの中へは「きれいな泡」だけを通す仕組みになっています。
ステップ3:決まりその(2) 網目の「細かさ」
ここからが性能に関わる重要な規格です。 「網目の最大径は、ノズル最小径の3/4以下」という決まりです。
これは、「網目を通り抜けたゴミは、絶対にノズルも通り抜ける」ようにするためのサイズ設計です。
イラスト2で比較してみましょう。

- 左:ノズルの出口(一番狭いところ=ノズル最小径)
- 右:濾過網の網目(一番大きいところ=網目の最大径)
網目の大きさを、ノズルの穴の「3/4(75%)」のサイズよりもさらに細かくしなければなりません(3/4以下)。
なぜ「同じサイズ」ではなく「3/4以下」なのでしょうか?
それは、もし同じサイズだと、ギリギリ通り抜けたゴミがノズルで引っかかったり、複数のゴミがノズル付近でジャミング(噛み込み)を起こして、詰まってしまう可能性があるからです。
「ノズルよりも一回り小さいゴミしか通さない」という、安全マージンを取った設計なのです。
ステップ4:決まりその(3) 網目の「合計面積」
最後が一番イメージしにくい部分かもしれません。 「網目の合計面積は、ノズル開口部最小断面積の30倍以上」という決まりです。
これは、網目を細かくした分、「異物が少しぐらい詰まっても、泡の勢い(流量)を絶対に落とさない」ようにするための設計です。
イラスト3を見てください。

- 左:ノズルの穴の面積(最小断面積)を「1」とします。
- 右:濾過網の、無数にある「網目の穴の面積」をすべて足し合わせた合計(合計面積)です。
この合計面積を、ノズルの穴の面積の30倍以上にしなければなりません。
これは非常に巨大な面積です。
もし、濾過網の面積がノズルと同じ「1」しかなかったらどうなるでしょうか? ゴミが1つでも網目に張り付いたら、その瞬間に全体の流量が減り、消火器の勢いが弱くなってしまいます(=消火失敗)。
しかし、面積が「30倍」あれば、たとえゴミが網目の半分(15倍分)を塞いだとしても、まだ残り「15倍」の面積から泡が通れます。 これなら、ノズルから出る泡の量はまったく影響を受けず、最後まで強力に放射し続けることができます。
まとめ
つまり、この省令が言っているのは、
- 場所: ホースへの入口に網を設けて、
- サイズ: ノズルより一回り小さいゴミしか通さないようにして、
- 面積: でも網自体の面積はめちゃくちゃ大きく(30倍)することで、
「ゴミは絶対にノズルに到達させない。でも、泡の勢いは絶対に落とさない」 という、絶対に失敗できない消火器の信頼性を担保するための規格なのです。



